雪かきで腰を痛めないために知っておきたいこと
2026.11.2
札幌の冬は、朝の雪かきから一日が始まる日も少なくありません。「雪かきの後に腰が痛くなった」「毎年この時期に腰を痛める」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
雪かきは、重いものを前かがみで持ち上げ、投げる動きを何度もくり返す作業です。今回は、腰への負担を減らす体の使い方と、痛めてしまったときの受診の目安をご紹介します。
良い姿勢・悪い姿勢


腰への負担を減らす体の使い方
・膝と股関節を曲げて腰を落とす:背中を丸めず、胸を軽く張ったまま、お尻を後ろに引くようにしてしゃがみます。腰だけでなく、太ももやお尻の大きな筋肉も使える姿勢です。
・スコップは体に近づけ、一度にすくう量を少なく:雪が体から遠いほど、腰にかかる負担は大きくなります。柄の中ほどと端を持ち、体の近くで持ち上げましょう。
・ひねらず、足ごと向きを変える:雪を投げる方向に体ごと向きを変えてから、正面に投げます。
・持ち上げる回数を減らす:スノーダンプなどで「押して運ぶ」作業を増やすと、持ち上げる動作そのものを減らせます。雪の量や質に合った道具を選ぶことも大切です。
腰を支える筋力や、股関節の柔らかさを日ごろから保っておくことも、腰への負担を減らすことにつながります。運動の方法は、過去のコラムでも紹介しています。
・股関節の動きが悪いと、なぜ腰が痛くなるのか 理学療法士による腰痛サポート
痛めてしまったときは
雪かきの最中や後に腰が痛くなったら、まずは作業をやめて無理に続けないようにしましょう。腰痛の原因はさまざまで、なかには早めの診察が必要なものもあります。次のような場合は、自己判断で様子を見ずに整形外科を受診してください。
・安静にしても痛みが軽くならない、またはだんだん強くなる
・足にしびれがある、足に力が入りにくい
・尿が漏れるなど、排尿の様子がいつもと違う
・熱がある
・雪かき中に転んだ、尻もちをついた後から痛む
当院で行うこと
医師が痛みの場所や経過を伺い、必要に応じてレントゲンなどの検査で原因を確認します。そのうえで、理学療法士が股関節や腰まわりの硬さ、筋力、体の使い方を評価し、一人ひとりに合わせた運動療法と、ご自宅で続けられる運動の指導を行います。雪かきのような日常の動作の指導も、ご相談ください。
よくあるご質問
Q. 腰に不安があります。雪かきはしないほうがいいですか?
腰痛の状態によって異なります。痛みが強い時期は無理をせず、家族や近所の方と分担する、作業の量を減らすなどの工夫をしましょう。どの程度動いてよいかは、診察のうえでご相談ください。
Q. コルセット(腰のベルト)は使ったほうがいいですか?
痛みが強い時期に、動作を助けるために一時的に使うことがあります。ただし、合う種類や使う期間は人によって異なるため、自己判断で長く使い続けず、受診の際にご相談ください。
まとめ
・雪かきは、前かがみ・重さ・ひねり・寒さが重なり、腰に負担がかかりやすい作業です
・膝と股関節を曲げて腰を落とし、体の近くで、ひねらずに運ぶのが基本です
・始める前の準備と、こまめな休憩を心がけましょう
・足のしびれ、痛みの悪化、転んだ後の痛みなどがあれば、早めに受診してください
ご来院について
当院は予約なしで受診できます。診療時間は9:00〜12:30、14:00〜17:30で、休診日は日曜・祝日、木曜午後、土曜午後です。病院横に駐車場があります。
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