ランニング障害コラム①ランニング障害とケイデンス
2025.2.28
近年では、多くの方が健康のためにランニングをしており、フルマラソン・ハーフマラソンに参加される方もいらっしゃるかと思います。
ランニングには健康上のメリットがたくさんありますが、ランニングに関連した痛み(ランニング障害)が発生するリスクも存在します。
ランニング障害を引き起こす要因の一つに、ランニング時に下肢関節や筋肉に加わる負荷があります。
この負荷の大きさにはランニング時のケイデンスが影響するとされています。
ケイデンスとは一分間の歩数のことです。
スピードを一定に保つのであれば、ケイデンスを上げた方がランニング時の着地衝撃や下肢関節に加わる負荷は減り、ケイデンスを下げるとこの負荷は増加するとされています。
つまり、適切なケイデンスでのランニングはランニング障害の予防・改善に重要と考えられます。
ランニング障害でお悩みの方は、普段のランニングの際のケイデンスを確認し、ケイデンスを少し上げることで症状の軽減が得られるかもしれません。
※適切なケイデンスは重要ですが、急激なケイデンスの変更は故障に繋がる恐れもあるため、注意してください。
【参考文献】
・Musgjerd, Taylor, et al. Effect of increasing running cadence on peak impact force in an outdoor environment. International journal of sports physical therapy 16.4 (2021): 1076.
・Anderson, Laura M., et al. What is the effect of changing running step rate on injury, performance and biomechanics? A systematic review and meta-analysis. Sports Medicine-Open 8.1 (2022): 112.
・Heiderscheit, Bryan C., et al. Effects of step rate manipulation on joint mechanics during running. Medicine and science in sports and exercise 43.2 (2011): 296.
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