外反母趾でお悩みの方へ、痛みを改善させるためのヒント
2025.12.4
こんにちは。理学療法士の河治です。
靴を新調すると足の指が痛いというのは、多くの方が経験されたこともあるかと思います。
中には、外反母趾があり、靴が合わないと足の親指が痛むという方もいらっしゃるかもしれません。

・外反母趾とは
外反母趾とは、足の母趾(親指)の先が人差し指のほうに曲がってしまった状態のことをいいます。
母趾の付け根の関節が内側に突出してしまうため、突出部が靴に当たることで痛みが生じることがあります。
症状が強くなると、靴を履いていない時にも痛みが生じるようになります。
・外反母趾と靴の関係
外反母趾を引き起こす要因の一つに、靴の影響があります。
パンプスやハイヒールなどつま先が細い靴だと、足趾が圧迫されて、変形が進みやすくなると考えられています。
また、靴が実際の足のサイズよりも大きすぎている場合は、歩行時に靴の中で足が動いてしまうことで指先に負担がかかり、痛みが生じやすくなることがあります。
そのような場合、適切なサイズの靴を使用することで、外反母趾の痛みが軽減する可能性があります。
・当院における外反母趾の治療
当院では、外反母趾を含めた足部の痛みに対する治療として、実際の足のサイズを計測し、靴の選び方のアドバイスを行っています。
その他にも、足の負担を軽減するために、運動療法や必要に応じてオーダーメイドインソール作成などを行い、症状の軽減を目指していきます。
一度変形してしまった外反母趾そのものを元の形に戻すことは難しい場合もありますが、外反母趾に伴う痛みの改善・外反母趾の進行予防は、靴の見直しや運動療法などで効果が期待できる可能性があります。
外反母趾に限らず、足の痛みなどでお悩みをお持ちの方は、お気軽に当院へご相談ください。
参考文献:日本整形外科学会、患者向けパンフレット「整形外科シリーズ 13 外反母趾」、2010年



